プロジェクト依頼

2026.08.25

健診で「要精密検査」と言われた患者はどこへ行くのか|内科クリニックの秋の集患設計

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健診で要精密検査と言われた患者の受診先と内科クリニックの集患


健診でC〜D判定(要再検査・要精密検査・要治療)を受けた人の43.8%が医療機関を受診していない。2026年に公表された民間調査の結果です。理由で注目されたのは、「忙しい」よりも「深刻度が分からない」「面倒」といった、理解不足と心理的なハードルでした。別の調査では、受診しない理由の上位に「どこで検査すればいいか分からなかった」(約2割)も挙がっています。

つまり、秋の健診シーズンのあと、結果票を手にしたまま動けないでいる人が地域に大勢いる。しかもその理由の多くは、クリニック側の情報設計で動かせる種類のものだということです。

結論:秋の内科の集患は、「患者を集める」というより、結果票を持って行き先に迷っている人に「ここに来ればいい」を示すことです。 そのための準備は、結果が届き始める前の今の時期が適しています。


こんな内科の院長におすすめです

  • 秋の健診シーズン後の受診の流れを、集患につなげられていない
  • 「健診結果を持って相談できる」ことを、ホームページで案内していない
  • 生活習慣病の継続通院の患者を増やしたい
  • 精密検査のすべては自院でできないため、受け入れを迷っている
  • 健診はやっていないが、健診後の患者の受け皿にはなりたい

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健診で要精密検査と言われ受診先のクリニックを検索する様子

なぜ4割の人は動かないのか

受診しない理由を分解すると、クリニック側から見える風景が変わります。

調査で挙がる理由は、「仕事が忙しい」「必要性を感じない」だけではありません。「深刻度が分からない」——結果票の数値や用語が読み解けず、自分がどのくらいまずい状態なのか判断できない。「どこで検査すればいいか分からない」——大きな病院に行くべきなのか、近所のクリニックでいいのか、紹介状は要るのか。そして、病気が確定するのが怖いという心理的なハードル。

これらはすべて、情報がないことで生まれている足止めです。裏を返せば、「あなたの状況でも、まずここに来ればいい」と先に示したクリニックが、そのまま選ばれます。実際、患者向けに「要精密検査と言われたらまず内科へ」と解説する記事を公開している内科クリニックは全国にあり、この情報発信自体が受け皿の入口になっています。


設計①:「健診結果をお持ちください」を見える場所に書く

最初の一手は単純です。ホームページとGoogleビジネスプロフィールに、「健診で要精密検査・要再検査と言われた方へ。結果票をお持ちのうえご相談ください」と明記することです。

あわせて、患者が迷う点に先回りして答えます。

  • 予約は必要か、紹介状は不要か(健診後の相談に紹介状は不要であることを明記)
  • 二次検査は保険診療(3割負担)で受けられること
  • 自院でできる検査(採血・心電図・超音波など、実際に対応しているもの)と、専門検査が必要な場合の紹介の流れ
  • 項目別の相談例(血圧・血糖・脂質など、健診で指摘されやすい項目)

ポイントは、すべての精密検査が自院でできる必要はないということです。「まず結果を一緒に見て、必要な検査と行き先を整理する」入口の役割自体に価値があり、紹介が必要なら適切につなぐことも含めて「行き先の整理役」が患者の求めているものです。


設計②:不安の言葉に、あおらずに答える

受診を止めているのは、情報不足だけではありません。「病気だと確定するのが怖い」という心理です。

ここで効くのは、事実に基づいた落ち着いた説明です。要精密検査は「病気の確定」ではなく、より詳しい確認が必要という段階であり、精密検査の結果、異常なしとなる場合もあること。早い段階で確認するほど、選択肢が多いこと。こうした説明をホームページやブログに用意しておくと、検索でたどり着いた患者の背中を押せます。

逆に、「放置すると手遅れになります」といった不安をあおる表現は、医療広告ガイドライン上も患者心理の面でも逆効果です。怖がらせて動かすのではなく、「確かめに行くハードルを下げる」ことが設計の軸です。


設計③:精密検査の一回を、かかりつけにつなげる

健診で指摘されやすいのは血圧・血糖・脂質など、まさに生活習慣病の領域です。つまり健診後に来院した患者は、そのまま継続通院が必要になる可能性が高い層です。

  • 精密検査の結果説明の際に、今後の通院の目安(頻度・期間・目的)を必ず伝える
  • 異常なしだった場合も、「毎年の健診結果を持って相談できる場所」としてLINE登録を案内する
  • 治療が始まる場合は、受診リマインドで自己判断による中断を防ぐ

健診は毎年あります。今年「結果を見てくれたクリニック」になれば、来年の結果票もここに持ってきてくれます。接種シーズンと同じく、健診後の受け皿は「健康なうちに接点ができる」数少ない機会です。


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内科クリニックで医師に健診結果を見せて相談する患者


よくある質問(FAQ)

Q. うちは健診をやっていません。それでも関係がありますか?

A. あります。この設計は「健診を実施する側」ではなく、「結果を受け取った患者を受け止める側」の話です。職場や自治体の健診で判定を受けた人は、健診を受けた施設ではなく、通いやすい地域のクリニックを探すことが多いからです。

Q. 専門的な精密検査が自院でできない場合は?

A. できる検査とできない検査を正直に明記したうえで、「まず結果を一緒に確認し、必要なら適切な専門機関につなぐ」と書いてください。患者が欲しいのは高度な検査機器ではなく、「自分の場合はどうすればいいか」を整理してくれる相手です。行き先の整理役という入口の役割は、検査体制に関わらず果たせます。

Q. 今から準備して、いつ効いてきますか?

A. 職場の健診は秋に集中し、結果が届くのはその数週間後です。今のうちにページや案内を整えておけば、秋の結果通知の波に間に合います。検索での評価は時間がかかるため、効果は例によって最低3か月の視点で見てください。一度作ったページは、毎年の健診シーズンにそのまま使えます。


まとめ

  • 健診でC〜D判定を受けた人の約4割が未受診。理由の多くは「深刻度が分からない」「どこへ行けばいいか分からない」という情報不足
  • 秋の集患の軸は、「健診結果をお持ちください」を見える場所に書くこと
  • 紹介状不要・保険適用・自院でできる検査と紹介の流れを明記し、行き先の整理役になる
  • 不安には事実で答える。不安をあおる表現はガイドライン上も逆効果
  • 健診で指摘されるのは生活習慣病の領域。精密検査の一回を継続通院・かかりつけにつなげる
  • 準備は結果が届き始める前の今。一度作れば毎年使える資産になる


健診後の受け皿づくり、今のうちにご相談ください

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